STONE HIGH

ラオスの布について


2000年以上もの歴史を持つラオスの染織りの技術によって作られたラオスのシルク100パーセントの布を紹介します。
現在では、織ることが難しいアンティークの布から、今なお受け継がれている現代織りまで、現地で吟味してきたお品です。

ラオスの布はラオスの人々の生活と常に密着してきた・・と言うより、生活そのものであったようです。
文献からは明らかにされないラオスの歴史も、布から読み取れることが少なくないと言われます。
むしろ、布から読み取る手段しかないとまで言われています。古代エジプトの壁画に見て取れるような、
宗教儀式がそのまま絵柄として織り込まれていたり、人々の生活の姿や、進行している精霊など、
ラオスの文化そのものである布は、ラオスの人々の時間を詰め込んだすばらしい文化なのです。

ビルマ、ベトナム、中国、タイ、カンボジアに挟まれた国土を持つラオスは、多文化、他民族が容易に入るこめる地形で、
他国の情勢に何度となく巻き込まれてきました。ソビエトとアメリカが絡んだ1950年から75年まで続いた内戦下で、
住み慣れた土地を追われた人々は、それと同時に受け継がれてきた染織の文化、民族の、家々のアイデンティティーをも
同時に消えていきました。更に、もともと、それぞれの集落で自給自足をベースに生活を営んできた民は、
土地を追われることで、食べ物を手に入れる手段も失い、仕方なく、代々受け継がれてきた大切な布を売る生活を
余儀なく強いられた結果、すばらしい布が二束三文で西洋人に買われて言ったそうです。
そして、その中から、優れた物を、美術館に展示して、買い取った値段からは、考えられないような高額をつけて、
富裕層に売っていた歴史があります。その光景を見ていたラオスの若き青年は、この事に非常に深い憤りを覚え、
ラオスが失った文化を取り戻す為、世界中から、その回収に乗り出していると、書物で知りました。
この激変の時代に生きる我々日本人にも決して他人事とは思えない話です。

少し、話を戻して、ラオスでは「シン」と呼ばれる筒状の形で、女性がスカートのように穿くのが最も多い活用方法です。
幼児期に父親に作ってもらう織り機は女の子のおもちゃに変わるもので、自然と染織の技術を身につけ、
美人であるよりも染織の優れた女性が優れた男性と結婚できたそうです。

女性が男性に交際を求めるとき、お目当ての男性に赤い布の肩掛けバックを送る習慣がありました。
その中に煮た鶏を入れておきますと、男性の両親は、鶏の太り具合から家事の能力を、バックから織りの技術を推し測り、
嫁として適しているかどうかを見たそうです。子供が生まれると、その子供が健やかに育つよう、
願いを込めて、おくるみを作り、子供を包みます。死んだ人にも穿かせるシン・ファ・バンと呼ばれるシンがあって、
このシンを穿いていれば、天国の門をくぐって、残された家族に幸運を送ることが出来るといわれています。
ラオスの布は、ラオスの人々の生活そのもの、家族に対する深い愛を読み取ることの出来る大切な文化なのです。

STONE HIGHは、ミャンマーの自然が長い時間をかけて作り出した天然無処理の宝石の深い美しさに強い魅力を感じ、
幸いにして、この美しい石と縁を繋ぐ事が出来ています。このラオスの布は、人間の手によって長い長い時間の中で、
育んで来た物であることが、その大きな魅力です。
これらの縁を大切に、今、私たちの生活レベルで、その恩恵にあやかりたいと思います。

ラオスの布でつくられたストールは、シルク100パーセントで、とにかく軽くて、肌触りがいいです。
一枚布ですので、小さく畳んでバックに忍ばせておくと何かと重宝します。
寒い季節はもちろん、夏の冷房対策には打って付けのアイテムですよ。
冷房もその瞬間はとても快適ですが、長くいると、体が冷えてきて、特に女性には厳しいですよね。
そんな時、バックに一枚布が入っていると、とても助かります。
また、小さなお子さんがいる方にもお勧めです。
電車の中で寝てしまった時など、シルクの布は重宝しますよ。

個性が光るファッションアイテムとして、部屋を彩りタペストリーとしてご活用下さい。




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